【完】想うのはこれから先も君ひとり
「お父さん、連れて来た」


ちゃんとお父さんって呼べるようになってるし。


「失礼します。お呼びですか?」


「優斗君、すまないね。今日はありがとう」


大志さんは微笑んでいた


「いえ…俺は何もしてませんから。」


「ちょっと、お話したいんだけど大丈夫かい?」


「はい。杏莉、ちょっと部屋に行っててくれるか?」


「うん。分かった。約束ね?」


約束?不安そうに見ている杏莉の頭を撫でる


「ちゃんと戻って来てね?」


「分かってる。話が済んだら大志さんと杏莉の部屋に行くし。遊び道具はあるから大丈夫だよな?」


杏莉は小さく頷くと出て行った


「優斗君、本当にありがとう。君達、姉弟が居なかったら俺らは再会していない」


「こんな俺でも役に立てたんですね。良かったです」


そう思うと嬉しくなる
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