【完】想うのはこれから先も君ひとり
「杏莉が本当に君のこと信頼してるみたいだね。離れたくないって。」


「そうですか。大志さん、1つ頼み事して良いですか?」


「なんだい?」


今、言わないと言えない気がした


「杏莉と一緒に住みたいんです。瑠夏さんには許可して頂きました。後は貴方からの承諾を受けるだけです」


ダメ元で聞いてみた


「本当は“ダメ”だと言いたいんだが。杏莉は君との生活を望んでる」


やっぱり無理なのかな?


「杏莉と住みたいと思った理由、まだあるんですよね」


此処で諦めるわけにはいかない


大志さんは黙って聞いてくれるみたいだ


「実は杏莉と同じ病気の子がやってきたんですけど、此処、空きがなくて。だから、杏莉と一緒に住んで献身的に支えてあげたいと思ったんです」


実際、最近は俺と居る方が多いからな。
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