【完】想うのはこれから先も君ひとり
あたしは髪を乾かしてからベッドに寝転がった


杏莉に“我慢してる?”って言ったけど我慢してるのはあたしの方かな?


「愛花、入って良い?」


ママの声がしてあたしは“はーい”と返事をするとママは入って来た


「愛花、元気ないわね」


「やっぱり気付いてたんだ」


あたしは座り直しママはその隣に座って来た


「あのね、彼氏と別れたの」


「潤哉君と別れたの?」


あたしは小さく頷いた


「“一緒に居るの疲れた”って言われちゃった」


あたしは泣きそうだった


でも、心配掛けちゃうから泣かない


「愛花?無理してる?」


……えっ?


「泣きそうだから…」


ママの顔見ると安心して泣きそうになる


「泣いて良いよ」


あたしはママに縋り付いて泣き続けた
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