【完】想うのはこれから先も君ひとり
「それで預けた施設に迎えに行ったがそこに優斗の姿はなかった」


「そして、探し回ってるうちに小野寺さん達に出会って優斗の居場所を知ったの」


そういえば、丈瑠さん達に救われたって言ってたな。


「でも、優斗は俺達に会ってくれなかった。」


しばらくの沈黙の後、博樹さんはゆっくり続けた


「高校生になってやっと未優にだけ会ってくれるようになったから未優からの情報だけが頼りさ」


「優斗に会えるようになったのも瑠夏さん達の説得のおかげなのよ」


未優さんは懐かしそうに呟いていた


「杏莉ちゃんから見た優斗はどんな子かい?」


博樹さんからの質問にあたしは正直に答えることにした


あたしが話せる範囲で話そう


そして、優斗のこと知って欲しい


優斗が両親に会ってくれるまであたしは頑張る


そう決めたから…
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