【完】想うのはこれから先も君ひとり
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月日は早いもので…。


今日は親父達に会わなきゃいけない日


本当は不安でどうしたら良いか分からない


だってほとんど親の顔なんて知らないから。


「優斗、そんな顔しないの」


俺の異変に気付いた杏莉は声を掛けてくれる


「杏莉まで巻き込んじゃってごめんな」


謝りながら杏莉を抱きしめる


杏莉を抱きしめると落ち着くんだ


「別に苦には思ってないし、あたしは優斗の傍に居るよ」


何処まで優しいんだ…コイツ


----ピンポーン


姉貴だな。


「未優さん、来たよ」


杏莉は必死に俺から離れようともがく


「離れたくない」


杏莉を離したくなかった


「しょうがないなぁ」


そういうと更に強く俺を抱きしめてくれた
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