【完】想うのはこれから先も君ひとり
「優斗、好きだよ。大好き…」


改めて言われると照れるな。


「俺も好き。愛してる」


俺の囁いた言葉に恥ずかしいのか顔を背けた


もう、杏莉が最初で最後の大切な女の子だから


「杏莉、ごめんな?痛いだろ?」


「ううん。これは優斗が不安な証拠だもん。あたしに出来ることは優斗の心の傷を共有すること」


コイツはなんて優しいんだろうと思った


俺のせいで痛い思いしてるのに文句一つ言わないのだから…


嬉しいのと恥ずかしいのと入り混じってその衝動で杏莉にキスをした


どんなキスでも杏莉は受け入れてくれる


「優斗…。あたしはね、優斗が居てくれればそれで良いの。どんな優斗も好きなの。だから離れないで…?」


こういってくれたのは杏莉が初めてで…


なんだか心が温かくなるような感じがしたんだ。
< 552 / 686 >

この作品をシェア

pagetop