【完】想うのはこれから先も君ひとり
「杏莉ちゃん、お風呂入っておいで?」


しばらくすると母さんが杏莉を呼びに来た


「これ、使ってね。」


「良いんですか?」


杏莉はなんだか嬉しそう


「優斗は此処に居なさいよ」


母さんの口調が怖い


姉貴は母さんに似たんだな…。


「杏莉ちゃん、あたしが案内するわ」


母さんに続き姉貴も入って来た


「未優さん、お願いします」


姉貴は杏莉を連れて行ってしまった


「優斗…。本当に杏莉ちゃんには感謝しなさいよ。あんたの為に体を張ってくれるのは杏莉ちゃんしか居ないはずだから」


本当は杏莉を傷付けるつもりはなかった


だけど、感情のコントロールが出来なくて杏莉に当たるしかなかった


杏莉には申し訳ないと思ってる


「杏莉ちゃん、可愛いじゃない。あたし達より貴方のこと理解してくれてるわね」


確かにそうかも。
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