【完】想うのはこれから先も君ひとり
優斗から離れてお手洗いに向かっている


優斗から抱きしめられると安心するんだよね。


あたしが優斗の為に体を張ったのは優斗の心の傷を共有したかった


優斗1人で抱え込んで欲しくなかったの。


お手洗いを済ませ優斗が居る部屋へと向かう途中


「君が杏莉ちゃん?」


……誰?


そこには優斗には及ばないがイケメンが立っていた


「ふーん。可愛いじゃん」


その人は持っていた近くに鞄を放り投げあたしを抱きしめた


「いや!!離して!!」


気持ち悪い。


「アイツより俺の方が良いって」


そう耳元で囁かれた


「やっ…」


恐怖で声も出ない


そして、乱暴に唇を塞がれる


「…んっ…やめ…て」


優斗以外の人とキスするのは嫌だ


聞こえるか分からないけど叫んでみる事にした
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