【完】想うのはこれから先も君ひとり
「俺はこんなヤツ弟なんて認めない。それにこんなに可愛い彼女作りやがって」


海斗さんから解放されたけどあたしの震えは止まらない


「確かに一緒に育てなかった。だけど貴方達はちゃんとした兄弟なの」


未鈴さんは必死に説得する


「最近は優斗の名前ばっかり出しやがって。俺、惨めだ」


未鈴さん達は優斗に会えて嬉しかったはず。


だから、海斗さんは優斗に嫉妬したんだね


「母さん、とりあえず杏莉を連れて部屋に戻るから」


「此処は俺達に任せて杏莉ちゃんを休ませてあげろ」


この場は博樹さん達に任せあたしは優斗に支えられながら部屋に戻った


「ごめんなさい」


部屋に入ると同時に謝った


「杏莉は悪くない。俺が近くまで一緒に行ってればこんなことにならなかったのに」


……優斗は悪くない。
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