【完】想うのはこれから先も君ひとり
テーブルの上に乗った食事を食べる


だけど、自分でも手が震えてるのが分かった


「ゆっくりで良いよ。無理すんな」


優斗は優しく語りかけてくれた


優斗と食事を終えてあたしは雑誌を読み始めた


その間に優斗は食器を片付けてくれていた


「ありがとう」


優斗が戻って来たのでお礼を言った


「姉貴から預かって来たぞ」


優斗が持ってきたのはスケッチブックと鉛筆


実はお父さんが持って帰ったあのスケッチブックに描いてあるデザインはいくつか採用されるんだとか…


なんか恥ずかしいな。


まさか夢が叶うなんて思ってなかったから


心の中に秘めていた野望だった


だけど、今日は絵を描く気にはなれずにベッドに寝転がった


海斗さんのとの出来事が頭から離れなくてうずくまった
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