【完】想うのはこれから先も君ひとり
「てか、“杏”ってあたしのこと?」


「お前以外に誰が居る?」


…確かにそうだけどさ。


なんだか恥ずかしいと言うか照れくさいと言うか。


「何、恥ずかしがってんの?」


「いや、“杏”って呼ばれたの初めてだったから」


優斗の前では正直になろう


「嬉しいか?」


「嬉しいよ?もちろん。大好きな人に呼ばれるんだから。」


「やっぱり反則だ」


ギューッと抱きしめられてキスをされそうになった瞬間…


----ドンッ


誰かが入ってきた


「はいはーい。ラブラブするのはそこまでね」


「チッ。姉貴かよ…」


……助かったぁ


「優斗、舌打ちすんな。」


「はいはい。ごめんなさい」


思いっきり棒読みなんですけど…?


「お母さん達だって居るんだからね?気を付けなさい」


優斗も未優さんには勝てないな
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