【完】想うのはこれから先も君ひとり
「未鈴さん、早いね」


「電話して出たのが鮎川だったらしい。それで許可されたらしいぞ。」


まぁ、今日は学校行きたくなかったから良いや


「愛花から質問攻めだ」


「ハハッ。そうだな。」


愛花は毒舌だから優斗が大変かも…


「でも、今日は杏を独占出来る。愛花が居ると取られるからな」


周りに人が居ないから良いけど恥ずかしい


「ねぇ、“杏”って呼ぶの2人の時だけにして?」


「どうして?」


「他の人に呼ばれたくない。呼ばれるなら優斗だけが良い」


こう思うあたしはワガママかな?


「可愛いこと言ってくれるじゃん」


相当、嬉しかったのか軽くおでこにキスをする


それからは他愛のない話をしながら家路に着いた


「にしても、母さん達も杏莉には甘いんだな」


優斗は未鈴さん達があたしにくれた荷物を見ていう
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