【完】想うのはこれから先も君ひとり
「愛花、おいで?」


あたしは寝転がり愛花を呼ぶ


あたしと丈瑠が寝るベッドは広いから大人3人が寝ても窮屈だとは思わない


あたしは愛花をあやす


「寝たみたいだな」


仕事机の上を片付けた丈瑠もベッドの上に寝転がった


「愛花を挟んで寝るのは久しぶりだな…」


「本当だね。愛花も我慢してたんだよ」


その証拠に流れる涙


「生まれた時は小さかったのに今じゃこんなに大きくなってさ…身長は瑠夏と変わらないけど。」


「たまに姉妹に間違われるんだよ」


買い物とかに行くと良く言われるんだけど“母娘です”なんて言ったらびっくりされる


「瑠夏は相変わらず可愛いし綺麗だよ?」


恥ずかしい言葉をサラッと言ってしまう丈瑠も変わってない


「愛花が寝てるんだから止めてよね」


恥ずかしくて仕方ない
< 58 / 686 >

この作品をシェア

pagetop