【完】想うのはこれから先も君ひとり
「優斗、“杏”って呼んで?」


一度、“杏”って呼んだら何かと呼びやすかった


杏莉に“2人の時だけ呼んで欲しい”って言われた時は嬉しかった


「杏、好き…」


杏莉を抱きしめる


そして、キスをする


「優斗…もっとして?」


今日の杏は積極的かも。


姉貴に止められたから悔しかった


「ギューッてして欲しいな…」


「今日の杏は甘えん坊だな?」


「ダメ…?」


そんな目で見られたら愛おしくて仕方ない


まぁ、兄貴のせいで怖い思いしたのもあるんだろうけど…。


でも、甘えてくれることで必要とされてるって思うから嬉しい


杏莉に出会うまで“必要ない人間だ”って思ってた


その考えを杏莉が変えてくれたんだ


杏莉が落ち着くように優しく抱きしめた


どんな行動でも可愛らしいと思うのは杏だけ…
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