【完】想うのはこれから先も君ひとり
杏莉の手を引き学校へ行く


「杏莉ー!!優斗ー!!」


遠くから愛花の声がした


「愛花、優雅君、おはよ」


やっぱり杏莉に元気はない


「杏莉、どうした?元気ないね?」


「そう…かな?」


愛花は心配そうな顔をする


「てか、何なの?この傷…」


愛花は杏莉の傷跡に気付いた


「大したことないから大丈夫だよ…」


「ちゃんと話し聞くから学校に行こうね。」


愛花は杏莉の手を引き歩き出したけど…


「優斗と離れたくない」


そう呟き俺の手を握ってきた


やっぱり様子がおかしい


「杏莉ちゃん、ちょっと優斗借りるから愛花と先に行ってて?すぐに追いつくから」


優雅の問いかけに不安そうな顔をしたものの“すぐに追いつく”という言葉に安心したらしく…


愛花と先に登校してくれた
< 583 / 686 >

この作品をシェア

pagetop