【完】想うのはこれから先も君ひとり
「愛花!!」


校門の近くに倒れている杏莉と杏莉を支えている愛花の姿…。


「優斗…助…けて」


「杏、大丈夫か?誰がこんなこと…」


愛花に支えられている杏莉を抱き上げる


「泉実が居るの…」


愛花は杏莉の荷物を持ちながら呟いていた


「突然、泉実が現れて杏莉を勢いよく突き飛ばしたの。頭は打ってないから大丈夫だと思うけど保健室で休んだ方が良いよ」


「保健室行きたくない」


杏莉は保健室が嫌いみたいだ


「あっ、先生。保健室の隣のお部屋借りて良いですか?」


ちょうど通りかかった養護の先生


「あら、どうしたの?」


「ちょっと、突き飛ばされて意識を失ったみたいなので。」


愛花が説明すると許可してくれた


「優斗君、とりあえず連れて行きなさいね」


俺は優雅に鞄を預け保健室の隣の部屋に連れて行った
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