【完】想うのはこれから先も君ひとり
丈瑠は器用にあたしの頭を撫でる


「今日はこのまま寝ような」


あたしは小さく頷いて愛花を抱きしめる


愛花の目からは涙が流れていた


それを見てあたしまで涙が流れる


「瑠夏まで泣く必要ねぇよ」


“なっ…?”と優しく語りかけてくれる丈瑠の優しさはやっぱり昔と変わらない


「ごめんね…」


あたしは愛花の頭を撫でながら謝った


「謝るな…。愛花だって瑠夏が謝ると悲しい顔をする」


「あたし、昔と変わってないな…」


未だに不安になるんだ


「瑠夏は瑠夏らしく居れば良い」


丈瑠はあたしの言って欲しい言葉を言ってくれるから嬉しくもあり安心する


「さっ、遅いし寝ような」


久しぶりに丈瑠と愛花を挟んで寝ることに昔を思い出しながら眠りに就いた
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