【完】想うのはこれから先も君ひとり
「杏莉ちゃんに対して甘い雰囲気出てるってことは仲直りしたんだな」


優雅が荷物を置き座りながら呟く


「飲み物好きなやつ飲んで良いぞ」


温かい飲み物も冷たい飲み物もあるからな


優雅はコーヒー、愛花はココア


「外、寒かったよ。」


愛花はココアの缶で手を温めながら呟いた


もう冬だもんな…


「杏莉、少しは落ち着いた」


“うん”と頷いた杏莉は俺にお姫様抱っこされたまま


杏莉が嫌がらないからこのままにしていてあげよう


「にしても泉実が来るなんて思ってもなかった」


杏莉もびっくりしてるだろうけど1番びっくりしてるのは愛花のはず


愛花は中学以来、泉実には会ってなかったし


「優斗達が帰って学校に戻って来てから空き教室で大泣きだったんだ」


やっぱり泣いたんだな。
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