【完】想うのはこれから先も君ひとり
「杏のこと手放す気ねーし」


嬉しいような…


悲しいような…


「優斗が言ってること本当?」


怖かった…。また離れて行きそうで。


「何?そんなに俺が信頼出来ない?」


「信頼してるよ。物凄く…。」


優斗だから信頼出来る


優斗が居なかったら今のあたしは居ない



「だけど、怖いの」


前みたいになりたくない


同じ事の繰り返しは嫌だ


「何かあった時は守ってやる。だから俺から離れんな」


優斗の目は真剣だ。


「優斗、愛してるよ?」


勇気を出して言ってみた


「杏からその言葉を聞くなんて思わなかったな」


「からかわないでよね!!恥ずかしいんだから。」


優斗に抱きついて真っ赤な顔を隠す


「あたしから言われるの嫌なの?」


「嫌なわけねーよ。嬉しい」


そう言ってくれると嬉しくなる
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