【完】想うのはこれから先も君ひとり
「どうした?」


優斗はあたしの顔を覗き込む


「なんか気疲れしちゃった」


いくら、お父さんだと言っても最近まで全く会ってなかったからどう接して良いか分からない


「まぁ、気疲れもするだろうな。でも、もっと甘えて良いと思うぞ」


「お父さんに甘えたいけど…どう甘えて良いか分からない。あたしが甘えられて頼れるのは優斗だけ」


優斗だから頼れる


優斗だから甘えられるの


「寝たかったら寝て良いんだぞ」


「うん。だけど…優斗に抱きしめてもらってたいな」


こう言うあたしは我が儘かな?


優斗にとってはお荷物かな?


「可愛いこと言いやがって。甘えたい時に甘えて良いよ」


優斗はベッドに寝転がりあたしを抱きしめてくれた


優斗の香水の香りがあたしの気持ちを落ち着かせてくれて…


そのまま眠った
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