【完】想うのはこれから先も君ひとり
「はい。コーヒー淹れたぞ」


「「ありがとう」」


そう言われて嬉しい


「そういえば、何で急にこっちに来たの?」


杏莉はコーヒーを飲みながら聞いていた


「学校が早く終わってちょっと遠出しようと思ってこっちまで来て…。杏莉にも会いたかったし」


夕依の表情からして他にも何かありそうな気がした


それから他愛のない話をしている2人は楽しそうだった


「夕依、これあげる」


杏莉は夕依に小さな袋を渡していた


「あたしに?」


「うん。あたしとお揃いなの」


夕依は嬉しそうだ


「これは俺からな?」


「えっ、優斗君からも?」


「あぁ、秋休み中に旅行に行ったんだ。そのお土産だよ」


渡したいと思ってもなかなか会えないからな。


「2人ともありがとー。」


杏莉と夕依が笑ってくれたらそれで良い
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