【完】想うのはこれから先も君ひとり
「優斗、お帰り。」


杏莉はベッドに横になっていた


「夕依は?落ち着いた?」


「あぁ、だいぶ落ち着いたみたいだな。」


“そっか。良かった…”と安堵する杏莉


「おいで?」


俺は杏莉を抱き寄せキスをする


「もっと…キスしよ?」


こう言った時の杏は不安になった証拠


俺は杏莉の気持ちが落ち着くまでキスを続けた


「好き…離れたくない」


可愛すぎ…。


「俺だって離したくない」


杏莉を失ってしまったら俺が俺でなくなる


杏莉は人の気持ちが分かる優しい子


だから、“夕依を泣かせてあげて”と言ったんだ


それでも、俺は杏莉が居なくなりそうで不安だった


そんな不安な気持ちを杏莉を抱きしめて楽にする


「杏…好き」


「あたしも好き…」


俺達はお互いの存在を確かめるようにキスを続けた
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