【完】想うのはこれから先も君ひとり
……翌日


いつも通りに目が覚める


気持ち良さそうに寝ている杏の身体には赤い痕が残っている


“杏莉は俺のもんだ”という印を刻んでおきたかった


「ゆ…と。キス…」


杏莉は寝ぼけてるらしく甘えるようにキスをせがむ


そんな杏莉を起こすように深いキスをする


「杏、おはよ。目覚めた?」


コクンと頷く杏の顔は真っ赤だ


「杏莉、準備するか。夕依起こして来い」


「優斗、あたしの居場所は此処だよね?」


「もちろん。杏莉の居場所を作るのは俺の役目」


それを聞いて安心したのかニコッと笑って夕依を起こしに行った


俺は急いで3人分の朝食を作る


「優斗君。おはよー。なんか手伝うことある?」


「夕依は座ってて良いよ。もうすぐ終わるし」


ほぼ毎日、自炊してたら慣れたもんだ
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