【完】想うのはこれから先も君ひとり
「優斗君って料理上手いよね」


「嫌いではないな。杏莉に喜んで欲しいし。」


「溺愛されてる杏莉が羨ましい」


“溺愛”なんて言われると恥ずかしい


「杏莉の居場所を作るのは俺の役目だしな。」


「杏莉、笑う回数増えたね。あたし嬉しい」


夕依の笑顔は杏莉にそっくりだった


「杏ー?飯出来たぞ。」


奥の部屋から“はーい”と可愛らしい声が聞こえて来た


それから、3人で仲良く朝食を食べ学校へ向かった


夕依は空き教室に居るんだとか…


「杏、大丈夫か?」


俺は、杏莉が転ばないように手を握る


「優斗…好き」


夕依が居る前で言われるなんて思ってなかった


「分かったよ。俺も好き。離す気ないから」


これくらい言っておかないと。


「ラブラブ良いなぁ…」


夕依は羨ましそうに俺らを見る
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