【完】想うのはこれから先も君ひとり
「これ…だから夕依が…怖がるんでしょ?」


打ち所が悪かったらしく杏莉はうずくまっている


だけど、話すことは止めない


「これ以上、夕依を…苦しめないで。夕依を好きならちゃんと話し合え」


最後はキツい口調で言いたいことだけ言うと意識を失った


「「杏莉!!」」


俺達は杏莉を支えた


「誠一…もう別れよ?あたしの大事な親友を傷つけるなんて許せない」


夕依の言葉に青ざめた山名


「本当に夕依を好きなら優しくせろよ。ちゃんと夕依自身を見てやれ。」


俺の言葉に山名はシュンとして話し出した


「夕依を好きなのは事実。でも、どう接して良いか分からなかったんだ」


「あたしは…暴力振るわなくて優しければそれで良かった。」


「いっぱい傷つけたな。ごめん…もう諦める」


山名はそれだけ告げると去って行った
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