【完】想うのはこれから先も君ひとり
「あっ、2人ともお帰り」


俺らに気付いた瑠夏さんが出迎えてくれた


「ただいまっ」


瑠夏さんの顔を見た杏莉は笑顔になる


「着替えて宿題してご飯の時間までゆっくり休んでてね」


瑠夏さんは何処かに行ってしまった


「杏莉、行くぞ」


俺は杏莉の手を引き部屋へ向かう


「着替えるから待ってて」


と言って部屋に入って行ってしまった


しばらくして“いいよ~”と可愛らしい声が響く


「お邪魔します」


俺は綺麗に靴を並べ中に入る


だいぶ片付いて来た杏莉の部屋


ピンクや赤で整えられている


「杏莉、ピンク好きなのか?」


「うん。ピンクと赤が好き」


俺の問い掛けに嬉しそうに答えてくれた


「でも、カーテン欲しいな」


外を眺めながら話す杏莉は寂しそうだった
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