【完】想うのはこれから先も君ひとり
「終わったんだよね…?」


「みたいだな。」


夕依はホッとした表情を見せた


「でも、ごめんね…?2人とも巻き込んで。杏莉は傷つけちゃったし。」


「杏莉は最初から夕依の異変に気付いてたんだな。だから、夕依を守った」


分かってたから“言葉がなくても分かる”って言ったんだ


「杏莉には感謝しなきゃ。」


「とりあえず、帰ろう」


荷物は夕依に持ってもらい杏莉を抱き上げて家に帰った


家に帰っても夕依は冴えない表情をしていた


「夕依がそんな表情をしてたら杏莉が悲しむぞ?」


「分かってるけど、申し訳なくて…」


杏莉の寝顔を見ながら目には涙を溜めていた


「こんな小さな身体に病気を抱えてる杏莉が守ってくれた…辛かったよね。あたし、どうしたら良いかな?」


夕依なりに悩んでる。
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