【完】想うのはこれから先も君ひとり
「それに、“彼氏が出来た”って言った時の杏莉は凄く嬉しそうだった」


なんか恥ずかしいな。


「あれだけ男嫌いだった杏莉が優斗君と話してるんだもん。“信頼してるんだな”ってすぐに分かった」


「最初は凄く怯えてたけどな。」


あれは今でも忘れない


「杏莉は限られた人しか信頼しないから」


ということは俺を信頼してるのは珍しいってことか。


「優斗君と居るようになってから笑う回数増えたし、オシャレになった」


「俺も洋服好きってのもあるけど、姉貴が杏莉と好みが似てるんだよな」


「お姉さん居るの…?」


「あぁ、年の離れた兄貴と姉貴がな。」


「だから、杏莉がオシャレになるはずだよね。」


夕依は1人で納得していた


「杏莉は姉貴の着せ替え人形さ。俺もたまに洋服選んでやることあるけどな」


こんなの杏莉が初めてだ
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