【完】想うのはこれから先も君ひとり
戻って見ると穏やかな寝顔をしていた


それでも夕依は心配なのか杏莉に近寄る


「…ん?」


「杏莉!?」


杏莉が起きたみたいだ。


「夕依…」


「良かったぁ…。起きないかと思った。」


夕依は安心したのか涙を流した


「泣かないの…」


杏莉は手を伸ばし夕依の涙を拭う


「ごめんね…。あたしのせいで。」


「夕依のせいじゃないよ。あたしが助けてあげたくてしたこと。だから気にしないで?」


やっぱり優しいんだなって思った


「あたしが杏莉を助けてるつもりがいつも助けられてるね。」


「あたしだって夕依に助けられてるからお互い様。」


「これからも仲良くしてくれる?」


「もちろん。夕依と縁を切るなんて嫌だ」


「杏莉大好き!!」


夕依は杏莉に抱き付いていた


杏莉は夕依の背中をさすっていた
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