【完】想うのはこれから先も君ひとり
杏莉は安心したらしく泣き出した


「辛かったよな…。怖かったよな…。」


俺は杏莉を抱きしめて頭を撫でるしか出来なかった


「優斗…。ごめんね」


しばらくしたら泣き止んでいて謝って来た


「気にすんな。泣きたい時は泣いて良い」


杏莉だって我慢してるから…


「杏莉、キスしようか?」


「良いよ…?」


普段は嫌がるはずなのに今日は嫌がらなかった


俺は杏莉に優しくキスをする


「…んんっ」


杏莉の甘い声が俺を掻き立てる


深く甘いキスを続けても杏莉は嫌がらなかった


むしろ、求めているような気がした


それだけ、杏莉が不安な証拠


「優斗…好き」


「俺も好き。杏莉だけ…。」


ニコッと笑って涙を流した


「愛してる…」


そう呟き杏莉を強く抱きしめて眠った
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