【完】想うのはこれから先も君ひとり
----トントン


「はーい。どうぞ」


杏莉の声に反応して瑠夏さんが入って来る


「今から勉強?」


「あっ、はい。プリントが大量で…」


杏莉は瑠夏さんの顔を見て泣きそうだった


「杏莉、どうした?」


俺は杏莉に問い掛ける


「ううん。何でもない。瑠夏さん、あたしね、買い物行きたいんだけど…」


「良いよ。連れてってあげる」


さっきまで泣きそうだった杏莉が笑顔になる


「だから、勉強頑張ってね」


瑠夏さんはお茶とお菓子を置いて部屋を出た


それからお菓子を食べながら勉強を進めていく


杏莉は俺が重要なところを教えるとスラスラと問題を回答していく


「出来たじゃん」


「問題が解けるってこんなに嬉しいことなんだね」


俺は杏莉の頭を撫でる
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