【完】想うのはこれから先も君ひとり
――翌日


杏莉が寝てる間に鮎川に電話して事情を話したら休ませてくれた


気前が良い。


今はぐっすり寝てるから寝かせてあげよう


----トントン


これは夕依だな。


「優斗君、おはよ」


「おはよ。ぐっすり眠れたか?」


「うん。杏莉の匂いで安心した。今日は学校行かないの?」


「担任に事情話して休ませてもらった」


夕依は悲しい顔をした


「あたしのせいだよね」


「夕依のせいじゃない。それに今、杏莉は熱あるしな」


久しぶりに体調不良かもしれない。


「優斗君って杏莉の異変に気付くの早いんだね」


「早くはないけど、杏莉は教えてくれないから気がけておかなきゃいけないんだ」


教えないのも杏莉の強がりだけどな。


「やっぱり、杏莉は変わってないなぁ」


そう呟きながら杏莉の頭を撫でていた
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