【完】想うのはこれから先も君ひとり
「あたしの前でもね、強がって教えてくれなかったの。倒れることもあった」


「杏莉はもう少し素直になっても良いんだけど強がるんだよな。最近は少しずつ教えてくれるようになったけど。」


「…ん?」


起きたか…?


「杏、おはよ」


俺は軽くキスをした


「朝からラブラブね」


「夕依、おはよ。ぐっすり眠れた?」


キツいはずなのに夕依の心配をする


「うん。ありがと。それより杏莉は自分の心配をしな。」


夕依は再び杏莉の頭を撫でる


「具合悪い…」


「それで良いの。杏莉は1人じゃないんだからね?」


小さく頷いた杏莉。


「あっ…学校行かなきゃ」


ガバッと起き上がり立ち上がる


フラついたのを夕依が支えてくれた


「鮎川には連絡してある。だから、ゆっくり休め」


杏莉の事だから俺の心配をするだろう
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