【完】想うのはこれから先も君ひとり
「もう少し甘えてくれても良いのにな。」


「でもね、杏莉は優斗君が隣に居てくれるだけで十分だと思うよ」


それから夕依と他愛のない話をしていると杏莉はいつの間にか泣き止んで眠っていた


「ほら、優斗君にくっついて離れないじゃない」


気持ちよさそうに寝ている杏莉を見て安心する


「優斗君…あたし、夕方に帰るね」


「そうか。何かあったらいつでも来て良いから」


「ありがとう」


次に杏莉が起きたのは10時過ぎだった


それから準備をして夕依の見送りがてら買い物に行くことになった


杏莉は気持ちが落ち着いてないのか俺から離れようとしない


「杏莉、心配しなくても優斗君は杏莉から離れないよ?」


夕依の言葉に安心したのか笑顔を浮かべた


俺達は杏莉のスピードに合わせて歩いた

もちろん“恋人繋ぎ”をして…
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