【完】想うのはこれから先も君ひとり
「優斗、お風呂入ってきて良いよ」


「あぁ…でも、ご飯食べてからな?」


その前に杏莉の髪の毛乾かさないとな。


椅子に座った杏莉の髪の毛を手早く乾かす


「ありがとう」


お礼を言ってくれた杏莉に元気はない


ご飯も食べるが食欲もないらしく一口ずつしか食べなかった


「杏、食器洗っててくれるか?」


小さく頷いた杏莉に食器洗いを任せ俺はお風呂に入った


だけど、杏莉のことが心配で早めに上がった


すると、キッチンで見下ろしている杏莉の姿


「優斗、お皿1枚割っちゃった」


杏莉は涙目で良く見ると足から血が流れていた


「杏、そこから動くなよ」


俺はホウキとちりとりを持ってきて破片を片付けた


「優斗…ごめんなさい。手が滑ったの。」


杏莉は泣きながら謝ってきた
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