【完】想うのはこれから先も君ひとり
「気にすんなって。誰にでも失敗はあるだろ?」


片付けを終え杏莉の足の怪我の消毒をする


「本当にごめんなさい」


消毒をし終えてソファーに座り杏莉を抱き寄せる


夕依が居なくなったことで情緒不安定になっている杏莉


「優斗…抱っこ」


俺は杏莉を自分の方に向けて座らせる


「夕依が居なくなって寂しいんだよな?」


杏莉は俺に抱きついたまま小さく頷く


「でも、友達は大事にしろよ?せっかく杏が信頼してる人だろ?」


杏莉は何も言わない


だけど、俺の言ってることは分かってるはず


「ベッドに行くか?」


杏莉が眠たそうだったので寝かせることにした


一旦、杏莉を降ろそうとしたが…


「嫌!!このままが良い」


と更に強く抱きつかれてしまった


……仕方ないか。


今日は思い切り甘えさせてあげよう
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