【完】想うのはこれから先も君ひとり
「アイツも杏莉ちゃん一筋なのね。あたし嬉しい。1人の子を好きになってくれて…」


未優さんは優しく微笑んでくれた


それから少し他愛のない話をして作業に取り掛かる


新しいスケッチブックと鉛筆、色鉛筆を買わなきゃ。


もうボロボロだ…


今度、優斗に連れて行ってもらおうかな?


「杏莉、お客さんだぞ」


お父さんに言われて作業スペースから表へと出る


「いらっしゃいませ」


「杏莉、お疲れ様」


お父さんが言っていたお客さんとは愛花と彩葉のことなのね。


「彩葉の買い物の付き添いのついでで此処に寄っちゃった」


「ううん。構わないよ。彩葉、好きなの見てってね?」


あたしの問いかけに笑顔で頷いてくれた


此処は雑貨が豊富


だから、年齢層なんて関係なく人気がある
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