【完】想うのはこれから先も君ひとり
……目が覚めると外は真っ暗


あたしはちゃんとベッドに寝ていた


回りを見渡すとテーブルの上に紙切れがある


置き手紙だ


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杏莉へ

泣き疲れて寝たみたいなので起こさずに帰ります

無理はするなよ

優斗

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短い文章だけど丁寧に書かれた優斗君の字


あたしはさりげない優しさに涙する


優しすぎるよ。


さっきもあたしの気が済むだけ泣かせてくれて…


こんなこと今までに1度もなかったから最初はどうしたら良いか分からなかったけど…


“泣いていい”って言われた時は凄く嬉しくて利用してる気がして怖かったけど甘えた


あたしはまた布団に潜りひたすら泣いたのだった
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