【完】想うのはこれから先も君ひとり
そして、放課後…


いつものように優斗君に送ってもらう


初めて会った時以来、優斗君はあたしのペースに合わせて歩いてくれる


あたしは部屋に入って優斗君にコーヒーを煎れる


「はい。どうぞ」


「ありがと。大変なのにいつもごめんな」


「良いの。あたしだって送ってもらってばっかりだもん」


あたしはソファーに座った


「杏莉、さっき何で元気なかったんだ?」


朝のことだよね…?


「あのね、友達とお喋りしながら登校するって憧れてたの。だから、嬉しくて…」


また、嬉しくて泣きそ


「ほら、おいで?」


優斗君はあたしの隣に座り呼ぶ


「良いの…?」


「あぁ、だからおいで」


優しく語りかけてくれる優斗君の優しさに甘えた


優斗君に抱きしめられると凄く安心する
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