【完】想うのはこれから先も君ひとり
「なんでかは分かんねぇな。でも、愛花は杏莉が初めて出来た友達だから離れていかないと思う」


「やっぱり変な人…」


杏莉はフフッと笑った


「とりあえず、俺は此処に居るし今はゆっくり寝てろ」


杏莉を見ると怠そうだから…


俺は杏莉を不安にさせないようにニコッと笑って頭を撫でる


「じゃあ、我が儘言っていい?」


「どうした?」


杏莉の目線に合わせて聞く


「優斗君の手…握ってて良いかな?そしたら安心してゆっくり眠れそうな気がするの」


「そういうことなら別に構わねぇよ。てことで寝ろ」


杏莉は“ありがと”と言って眠りに就いた


5分も経たないうちに気持ち良さそうな寝息が聞こえて来た


杏莉の寝顔見てたら俺まで眠くなって来たし


杏莉の手を握ったまま俺も眠りに就いた
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