【完】想うのはこれから先も君ひとり
寝たいんだけど集中して勉強してる優斗君を見てると申し訳なくて眠れない


「…ん?どうした?」


そんなあたしに気付いたのか勉強をストップして近寄って来た


「何もない」


「もしかして、俺に遠慮して寝ないの?」


心を見透かされてる気がしてびっくりしたけど正直に頷いた


「そんなの心配しなくて良いから寝ろ。俺、此処に居るから」


「寝たら1人になってそうで怖いんだもん」


「大丈夫。杏莉を1人にはしねぇよ」


優斗君は何処まで優しいのだろうか…?


「ほんと…?傍に居てくれる?」


あたしを安心させる為に小さく頷いてくれた


「寝なきゃ良くならねぇよ?」


…そうだよね。


「じゃあ、寝る」


「あぁ、おやすみ」


あたしは優斗君に頭を撫でられながら眠りに就いた
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