だって好きなんだもんっ





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あたしは練習試合を終えて
ぞろぞろ人が出ていくなか
まだかまだかと
キョロキョロしてると

やっと見つけた…

「龍!」

彼は友達と話すのをやめて
こっちをみると顔を強張らせた

あたしは目があったのを
確認すると小走りで彼の元に向かった

「お疲れ様〜」

「……お前きてたの?」

彼はため息をついて
うざそうな目であたしをみる

そんなことはいつものこと

いちいち気にしてらんないでしょ

「うん!ホームラン、凄かったね!」

「……」

そのまま彼はあたしから目をそらした

「一緒に帰ろう?」

「……」

「…ダメ?」

あたしがそういうと

「…チッ」

これまためんどくさそうに舌打ちして

「俺帰るわ!」

野球友達にそういった






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