さあ、俺と秘密をはじめよう
それに答えてか、尚弥たちも微笑む。
俺たちはいつだって笑顔を忘れない。それはこれからもだ。
どんなにつらいときだって笑うことを忘れてはダメだ。
泣いたっていい次の時は笑っていけるのだから。
これは俺が自ら学んだことだ。
チャイムが鳴り、先生が入ってくる。
「陽、後で教えなさいよね!」
「え?何が?」
「ほら、気になるって言ってじゃない?そのことよ」
「ああ、わかったよ」
「「「俺らにもな!」」」
「おう!」
俺たちは急いで自分たちの席に戻る。
2時限目の英語の授業が始まる―――。