さあ、俺と秘密をはじめよう
2限目の古典の授業が始まった。
チャイムと同時に先生が入ってくる。
担当の先生は担任だ。
苦痛な授業の始まりだ。
号令をクラス委員長がかける。
そして、礼をし着席する。
「誰も欠席者はいないなー」
「せんせー、朝点呼とったじゃないですか。後報告がありますぅー」
「そうだったな。何だ、森」
「1限目の授業、星名さんがサボりました」
森さんの笑いまじりな発言に皆一斉に私の方に向く。
「それはいかんなー星名」
「……」
私を撫で回す様に見る先生。
(…そんな目で見てほしくない。気持ち悪い…)
「すみません…」
「あとー校則違反してますぅー」
森さんはわざとらしく手をあげる。
は?どこが?と私は自分の身のまわりを確認した。
そーだ、そーだと一斉にコールする。
校則違反と言うなら、森さんたちの方が違反的だ。