さあ、俺と秘密をはじめよう
俺は皆にどうして、1-Dに報復をしたいのかを全ての事情を話し、
瞬夜先生にも話した。
もちろん、星名が【星】であること以外。
「つまり、お前はそれで1-Dに報復したいんだな」
「そうです」
「いいぜ。俺もムカついてたし。仕返しをしたいところだ。それにな、教師としてそういうのは見逃せねーんだよ」
「じゃあ、瞬夜先生」
「おう。協力してやんよ」
(よっしゃー)
瞬夜先生の許可を得た俺たち。
瞬夜先生のオーラが黒く燃え上がり鬼人と化した。
「ははっ…これで復讐が出来るぜ……たばこの恨み、俺様に楯突いたことを後悔させて殺る…」
高笑いする瞬夜先生はまさに黒いというか悪役そのものだった。
(くろーこえー…)
瞬夜先生に逆らってはいけない。
『(・・・・・・・・)』
無言になるクラスメートたちは瞬夜先生を黙って見つめる。
「皆、瞬夜先生はほっておきましょう。さて、これからの作戦を練りましょ。ねえ、了。あんたこういうの得意そうでしょ。何かいいのない?」
顔を引きつらせていた知砂は表情を切り替え、了に振り向く。
「ふふ…」
「って、了あんたまで!!」
了は瞬夜先生と同じくドス黒いオーラを周りにまとい、不気味な笑い声でぶつぶつと呟いていた。
今は瞬夜先生と了には誰もが近寄りたくないだろう。
(了までどうしたんだ!?)
なぜ、俺たちの学科いやクラスはこんなのばかり集まったのだろうかと不思議と思う。
瞬夜先生も腹黒く怖いことさながら了もこうなってしまった時は誰よりも性質が悪く怖い。