さあ、俺と秘密をはじめよう


そういうものなのかしら?と星名の顔に書いてある。

尚弥は笑い、

「そうだよー。星名ちゃん、友達ってそういうものなんだから~気にしてはいけないよ。…俺らは面白いから協力してる!」

最後のほうがかなり本音と言っていいだろう。

尚弥と昌太と知砂はたぶん半分が面白いからという理由だ。


「俺と尚弥と知砂は半分はそうだし、というか音楽科の半分以上はそうだからな」

「……」

「あ、誤解しないでね!爽歌。あたしたち音楽科は楽しいことが大好きなだけ!!」

知砂…それはフォローになってないぞと突っ込みたい。


「そ、そうなんですか」

半ば苦笑いな星名に了がフォローを入れた。


「俺たちは知砂さんたちとは違いますよー。完璧なる報復を花山田先生にします」

フォローではなく宣言だった。


たぶん、了と瞬夜先生は星名のためじゃなく自分たちのためだ。



「それは自分たちのためだろ…」
呟きが聞こえたのかすかさず、瞬夜先生が言った。


「半分はな。だがもう半分は星名のためだ」

やっぱりな。
















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