さあ、俺と秘密をはじめよう


「気にするな。いつものことだから」といった感じで黒崎君は視線に答える。


黒崎君はため息をつきながらも否応なく、水野君たちを制した。

「尚弥、昌太、その辺でやめておけ。そのハンコの出所が気になるところだけど聞かないでおくよ。それで了、その書類は何だ?」


「あ~これですか?ふふ…秘密です。ま、明日になれば分かることなので敢えて言わないでおきますよー」

企みを大いに含ませた笑みで水野君はそれ以上聞くなといった感じで言葉を切る。


それを理解したのか皆、これ以上は追及しなかった。


「そうか」

「はい。ですから、陽君たちは明日のことを頼みます。この後のことは俺と瞬夜さんに任せてください」


「分かった」

水野君と水野先生はお互い顔を合わせ頷き合う。



「それじゃあ、今日のところは解散ね」

「そういうことになるな」

「決行は明日だ!」

「「「「了解!」」」」

知砂ちゃん、田倉君、黒崎君の順番に言い。黒崎君の一言で皆、応答する。



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