さあ、俺と秘密をはじめよう
(あれ?でも…星って…)
一つ疑問が浮かびあがった。
「【星】って、性別男じゃなかった?」
「ううん。性別は不明ってことになってるの」
彼女は首を横に振った。
「それって事務所の方針とか?」
「まあね。プロフィールだって一切非公開だから」
(そう言えばそうだった気もする)
「顔も見たことないけど、美人だって噂は事実?」
「顔出しは私がしたくないから、念入りに断ってもらってる。というか実物ここにいるんですが!!」
と、星名は自分を指した。
「あはは。そうだった、そうだった」
「もう…」
彼女は拗ねる。
(拗ねたところも可愛いな…って、また俺は何でこんなことを思ってるんだ?)
確かに星名は可愛い。すごく可愛いけど…それだけじゃないって思ってしまう。
とても魅力的で…時々ドキっとさせられる。
たぶん、それは星名だからであって、知砂とか他の女子にはなったことがない。
何でだろう?そんなことを疑問に思ってしまう。
じーっと星名を見つめる。
それに気付いたのか星名はどうしたの?って可愛らしい声で言う。
「あ、いや、少し疑問に思ったんだけど聞いていいか?」
「うん?どうぞ」