私と彼と先生
朝のコーヒーのおかげか頭の回転が速い。


気持ちも昨日みたく沈みきってるわけじゃないし、いろいろな事が考えられてる。


きっと直樹さんのおかげだ。

このことが落ち着いたらお礼に行こっと!




………違う違う!


今はそんなことより優介だ!!


ここでうだうだ考えててもしょうがない。


よし、行こう。




バシッ。



んん…??


「百面相〜!」


背後から声が聞こえたのと同時に、私の頭の上には大きな手が乗っかっていた。



優介!!!!


まだ来てなかったんだ!


「朝からおもしれー奴だなぁ!な〜に百面相してんの?」


「お…おはよぉ。優介。」


振り返ると私の頭に手を置いてニヤついてる優介がいた。



「おはよ。なんか千佳、挙動不審じゃね?そんなに俺に会いたかった??」


「きゃっ!」


後ろから優介の両腕が私の体を包んだ。


ぎゅってされるの好きだけど今はなんだか複雑だなぁ…。



「千佳…会いたかったよ。」

耳元で囁かないでぇ〜!


息がかかってなんだかくすぐったい。


廊下に人がいるのに私のほっぺにキスをした。


うわっ、今日の優介なんだか大胆だ!


いつも人前じゃこんなことしないのにぃ〜…。


よりによってこんな日に!
< 13 / 127 >

この作品をシェア

pagetop