私と彼と先生
昨日の夜、私は繁華街にあるバーにいた。


前に一度だけ連れて行ってもらったことのあるお店。

ここにいれば優介に会える気がして……





徹夜明けの目は少し腫れててなんだか重く感じる。

昨日は２学期期末テストの最終日だった。

テストは１教科しかなかったから徹夜で丸暗記。


テストから解放された私は、親友の陽菜とお昼食べて買い物して夕方まで遊んだ。

疲れていたはずの体は開放感からかとても元気で、眠くもなかった。




体が本来の調子に戻ったのは家に帰ってから。


夕飯を食べておなかいっぱいになったらやっと体が徹夜の疲れを思い出して、リビングで見ていたテレビの音が耳に入ってこなくなった。



｢千佳！眠いなら部屋行きなさいよ！｣



お母さんの一言で少し眠気が覚めた私は２階にある自分の部屋に向かう。



やっと眠くなってきたなぁ…。


徹夜明けの体をベッドに倒して寝ようとした時、机の上の携帯が鳴った。



　《着信　川嶋優介》



なんだろ？

いつもメールが多かった優介から着信なんてめずらしい。
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